PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)

PHMBとは

塩素系、アルコール系でない除菌成分

PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)は、アルコールでもない塩素系でもない除菌成分です。日本では一般的向けにあまり市場に出回っていないため知らない方が多いですが、世界では30ヶ国以上の国で信頼され使用されております。

世界が認める除菌成分

30ヶ国以上でしようされているPHMBですが、世界的ニュースになったのは2006年3月、スコットランドのグラスゴーカレドニアン大学(Glasgow Caledonian University)の実験結果発表で、内容はノロウイルスの代替ウイルスであるネコカリシウイルスに効果を発揮することを発表いたしました。みなさんのご存じのようにノロウイルスはアルコールでは除去されません。今までは主に塩素系での除去を進められておりましたが、塩素系はどれも刺激性が高いうえに特に日本でなじみがある次亜塩素酸などは濃度がどんどん下がってしまうため、製造から短期間でしか使用できない。しかしPHMBは製造から約2年間濃度が下がらず力を発揮し続ける除菌成分として高い評価を受けております。

大学発表ニュース記事

日本国内でも安心安全が認められている

日本国内でも、食品加工工場や酒造工場、医療現場、噴水、入浴施設、コンタクトレンズの洗浄液、ウエットティッシュ、子供用おしりふき、某有名テーマパークのウォーターアトラクションなど意外と身近なものに使用されております。また、上記でもわかるように使用されている場所はすべてデリケートな場所で、安心安全な除菌成分と認められております。

食品や酒造工場はO-157などを代表とする食中毒に関わる菌の除菌に使用され、噴水、入浴施設、テーマパークのウォーターアトラクションなどでは、レジオネラ症の感染予防のために使用されております。

レジオネラ症について

レジオネラ症(legionellosis)は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症です。主な病型として、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎(在郷軍人病)」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られています。

レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こします。レジオネラ属菌は現在までにおよそ60種類が知られており、その中でも、レジオネラ・ニューモフィラは、レジオネラ肺炎を引き起こす代表的なレジオネラ属菌の1種とされています。

レジオネラ症の潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は、2~10日です。レジオネラ症の主な病型としては、重症のレジオネラ肺炎と軽症のポンティアック熱が知られています。
レジオネラ肺炎は、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。まれですが、心筋炎などの肺以外の症状が起こることもあります。また、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢ちゅうすう神経しんけい系の症状や、下痢がみられるのもレジオネラ肺炎の特徴とされています。

※厚生労働省ページ引用

驚きの強い除菌力!なのに低刺激

先ほども紹介したように、アルコールでは除菌できないノロウイルスまで除菌し、アルコールでは揮発性があるため持続性がないのに対し、PHMBは成分が残るため除菌効果が継続いたします。また、塩素系では使用できない、鉄系の対象物にも使用可能。脱色の心配も少ないのであらゆるシーンに使用でき、万能な除菌成分と言えます。テーマパークのウォーターアトラクションや、入浴施設、ウエットティッシュなどでも使用されているということは、肌に触れても刺激性は少なく、お子様にも安心して使用していただけます。(検査機関で非刺激性であることが証明されております)

使用用途

  • 机、カウンター、テーブル、トイレなど普段良く使う部分の除菌
  • ドアノブ、手すりなどの手の触れる部分の除菌
  • おもちゃ、遊具、ぬいぐるみなどの子供用品の除菌
  • ソファー、カーペット、カーテンなどの布製品の除菌
  • 衣類、靴など玄関回りでの除菌
  • 手指などの除菌
  • オフィス、部屋の空間除菌(人が吸引しない環境での除菌に限る)

使用方法

スプレーボトルなどに入れて対象物に噴霧し、布巾やタオルなどの布で拭きとってください。

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各除菌成分との比較

除菌、除去できる菌やウイルスの比較

日本でもなじみのある、O-157や黄色ブドウ球菌などの食中毒を引き起こす細菌から、重症の肺炎などを引き起こすレジオネラ属菌、お風呂でよく見る黒カビ菌、近年感染症が問題になっているウイルス、ノロウイルス(代替ネコカリシウイルス)、インフルエンザウイルス、コロナウイルス(代替豚コロナウイルス)など様々な細菌やウイルスを、PHMBの成分だけで除菌、除去することが可能です。

PHMBとアルコールと次亜塩素酸の比較

一般的に使われるアルコールと次亜塩素酸に比べ高い除菌力と安全性があることがわかります。アルコールに引火性があり、手が荒れてしまうほどの刺激物であることをご存じの方は多いですが、次亜塩素酸の除菌力の実験結果には様々な意見があることや、厚生労働省が手指の消毒に指定していないほど刺激性があること、環境によっては1日で効き目(濃度)が半減してしまうことはあまり知られていないのではないでしょうか?PHMBは濃度が落ちにくく製造後2年間は濃度が落ちないことも発表されており(使用推奨期限1年間)紫外線や空気に触れても除菌効果は変わりません。

PHMBで除菌できる菌やウイルスと最低濃度

※豚コロナウイルスは最少ではなく300ppmのみの検査結果

2021年現在市販で購入できるPHMB除菌液の濃度は300ppm~500ppmです。当社の扱っているPHMB除菌液は500ppmですので、上記表の菌やウイルスの中では口蹄疫、鳥インフルエンザ以外すべて除菌除去ができる指標となります。(※環境によって異なり、必ず除菌する指標ではございません)

また、口蹄疫、鳥インフルエンザは人への感染はないとされていますので、実質表にある人体に感染する可能性のある菌やウイルスはすべて除菌除去されることになります。

口蹄疫(こうていえき)とは

口蹄疫ウイルスが原因で、偶蹄類の家畜(牛、豚、山羊、緬羊、水牛など)や野生動物(ラクダやシカなど)がかかる病気です。口蹄疫に感染すると、発熱したり、口の中や蹄の付け根などに水ぶくれができたりするなどの症状がみられます。

牛肉や豚肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても口蹄疫にかかることはありません。他の偶蹄類動物にうつさないようにするため、口蹄疫が発生した農場の家畜は殺処分して埋却する(埋める)とともに、発生した農場周辺の牛や豚の移動を制限しています。このため口蹄疫にかかった家畜の肉や乳が市場に出回ることはありません。

農林水産省ページ引用

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高い除菌力と安全性があるのにPHMBはなぜ認知されていない?

工業用としての使用が多くこれまで市販はアルコールの知名度が圧倒的に高いうえに、新型コロナウイルスの除菌方法でもありましたが、厚生労働省が除菌液にしていしているのが70%以上のアルコールと次亜塩素酸を主に指定しているため、どの企業も一般向けに商品化しにくかったのではないでしょうか。また日本の法律上で除菌液は大きくジャンル分けすると3種類、医薬品、化粧品、雑貨品がございます。これらもまたそれぞれ大きな壁が存在し良い商品でも市場に出回りにくい原因の一つと言えます。

医薬品の壁

医薬部外品を含む医薬品は、医療でも使われるように安全性を厚生労働省が認めた商品です。逆に言えば厚生労働省が認めるほどの根拠や、厚生労働省が認めている成分で構成されている必要があるため、登録までに時間とお金がかかってしまうということです。また、製造や販売に関しても許可が必要なため、製造工場が限られてきます。製造工場を自社で持っていない企業はPHMBの成分を持っている工場に許可をとってもらうところから始めないといけないため、これもかなりの時間とお金がかかってしまうため、市場価格よりかなり高価なものになってしまします。

化粧品の壁

この化粧品とは、人の肌に触れることを想定された商品に対して登録が必要ということです。登録自体は医薬品とは違い商品の登録なので、認められている成分であれば必要用紙に記入で大丈夫ですが内容に制限があり、除菌液のようなPHMBの商品には濃度が1000ppm以下の商品であることが条件になります。弊社の扱う商品は500PPMの濃度ですので、化粧品の壁はクリアしていますが、化粧品登録をすると除菌という言葉が使用できなくなってしまうので安易に化粧品登録もできません。

雑貨品の壁

雑貨品は化粧品とは違い濃度の制限がありません。しかし、化粧品であったように、肌に触れることを想定された商品は雑貨品では商品化されないのです。弊社が扱っているPHMBの商品は個体への除菌を想定されていますので雑貨品です。500ppmでインフルエンザウィルス、ノロウイルス、コロナウイルスが除去できるかつ、手肌への刺激性も限りなく少ないメリットがあるにも関わらず法律上表記してはいけないのです。

価格の壁

市販で販売されているアルコールのように認知度が高い商品であれば数千本製造しても世界中で売れるのでそれほどリスクがありません。一方まだまだ認知度が低いPHMBは一般向けにスプレータイプの製造となると企業側のリスクを伴います。アルコールに比べPHMBは認知度=信用度が低く、価格が高いため一般消費者からすると「アルコールよりも信用度が低く価格が高い除菌液」という認識をしてしまうため売れない可能性が高いのです。このリスクを考えると大手メーカーは手を出さないのが背景にあります。

しかし中小企業の我々株式会社WindにしかできないPHMBの商品開発とご提案で、アルコールや次亜塩素酸よりも安心して使用できるPHMBの価値を知っていただき、除菌液という商品だけではなく安心を買っていただきたいと想っております。

除菌・除去のメカニズム

上記図のように、PHMBは細菌やウイルスに対して細胞に反応し吸着し、除菌除去行います。除菌除去された細菌やウイルスは不活性化され、人に害のある作用を機能しなくしてしまいます。代表的な作用は、エンベロープという膜があるウイルス(インフルエンザウィルスやコロナウイルスなど)と、エンベロープという膜がないウイルス(ノロウイルスやロタウイルスなど)両方のウイルスに吸着し除菌除去することが確認されています。ご存じのようにアルコールは膜がないウイルスには消毒効果を発揮しません。

除菌液の危険性(デメリット)

普段何気なくしようしている消毒や除菌液ですが、それぞれの特性があり危険性も違います。これまでPHMBの信用性や安全性を紹介してきましたが、もちろん除菌力があるのでPHMBも危険性は存在します。しかし、アルコールや次亜塩素酸と違い危険性は限りなく少なく、使用方法を理解していれば危険性といっても気にするほどでもございません。

3つの消毒除菌液の共通することは、口や目に入れる事や人の顔や動物に向かって噴射しない事です。顔の消毒がしたいから、消毒用アルコールを顔にスプレーで噴射する人はいませんよね?これらは成分の危険というより行為の危険ですので下記には記載しておりません。

アルコールの危険性

アルコールの危険性の一番は引火性であることです。濃度によって危険物にも指定されているほどです。日本では量や濃度によって危険物取扱者(国家資格)を有する者でないと取扱いや運搬ができないほどの危険性を持ちます。また、一般使用者にとっても、肌への刺激性も高いことで有名です。皮膚炎などの症状をお持ちの方は、とても使用できるようなものではございません。消毒除菌=アルコール(エタノール)というのがイメージにありますが、例えば注射するときに看護師さんが「アルコールでかぶれたりしたことございませんか?」と聞くほど人によって危険性も高いということです。

次亜塩素酸の危険性

次亜塩素酸の危険性は、他の洗浄剤などと混ざると塩素系ガスが発生する可能性があるということです。お店の洗い場などで使用して知らず知らずに混ざってしまったなんてこともございます。また、アルコールと同様、人によって肌が酷く荒れてしまうなどの症状が出ることがございます。人の肌が荒れてしまうこともそうですが、塩素ですので鉄系の対象物に関しては腐食を促進し最悪の場合錆びてしまうため鉄系の個体物への使用もできません。

新型コロナウイルスの除菌方法で報道されていた次亜塩素酸の空間噴霧についても毒性の指摘がありました。一部では毒性がないなども報道されていて「本当はどっち?」なんて感じた方おられるでしょう。これは次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いで、何も知らない人は次亜塩素酸という認識だけでいるので、同じような名前で危険性が異なる成分が混在しているのです。この「同じような名前で危険性が違う成分が混在している」このことが一番の危険性ではないでしょうか?また、保存環境によっては濃度がどんどん下がってしまい、知らぬ間に除菌力のない水になっていることも危険性と感じます。スプレーボトルに入れて1日~2日で濃度が0に近いなんてことも発表されており、世間一般的に調べる機械なんてお持ちではないと思いますので、信用して使用しているものが実は【ただの水だった】なんてことも考えられます。

PHMBの危険性

PHMBの危険性は、人が吸引したときに毒性があるということが発表されています。次亜塩素酸ナトリウム同様で加湿器の使用は好ましくありません。しかしこの発表は1000ppm以上で毒性が確認されており、500ppmのPHMBでラットを使用した噴霧吸引の毒性検査では問題なく非毒性を確認されております。しっかりと毒性検査を行っている製造販売会社は空間除菌の記載がございますが、毒性検査を行っていない製造販売会社は空間除菌の記載はなく「加湿器での使用はおやめください」とだけ記載がございます。500ppmでスプレーの空間除菌は問題ございませんが、加湿器等を含む人が吸引の可能性がある環境(生活する環境下の中)で使用はしないでください。スプレーで空間除菌する際は、対象の部屋の奥に向かってスプレーし一旦退室するようにいたしましょう。

PHMBのまとめ

  • 近年日本でよく聞く菌やウイルスにはすべて有効
  • 人の肌に触れても刺激性は最も低い(非刺激性)
  • 引火性がなく、危険性が少ない
  • 揮発性がなく、伸びが良い
  • 濃度が落ちにくい(開封後1年を推奨)
  • 除菌効果に持続性がある
  • 吸引の可能性がある環境で空間除菌をしてはいけない

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新型コロナウイルスの除菌方法、感染症対策について(おまけ情報)

新型コロナウイルスに関しての除菌方法は昨今様々な報道がされておりますが、世界保健機関であるWHO(World Health Organization)と厚生労働省は除菌方法について下記のように発表しております。

感染症対策について(代表項目のみ)

  • こまめに手洗いうがいをしましょう
  • 買い物は人が少ないときに 可能であればオンラインショップで
  • 室外では窓を開けっぱなしにしましょう
  • 体調が悪いときは家にいましょう
  • 人とは1メートル以上の距離をとりましょう

消毒・除菌方法について(代表項目のみ)

  • アルコール70%以上での消毒(60%でも代用可能)
  • 手指の消毒推奨は手洗い又はアルコールのみ
  • 物への除菌は熱湯又は次亜塩素酸ナトリウム0.05%(500ppm)
  • テーブルなどへは次亜塩素酸水200ppm(0.02%)以上でも可
  • 新型コロナウイルスの除菌方法として空間除菌は推奨しない

WHO参考記事

厚生労働省参考記事

上記を見てもわかるように、次亜塩素酸と一括りにしてしまいがちですが、厚生労働省の発表の通り次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は全く違う成分と言えます。これらは一般の方が判断するのは難しく、推奨されている通りに除菌しようと思うと選択肢としては医薬品の消毒用アルコールでしかなくなってしまうのです。

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